当時、夏休みのラジオ体操に通うとスタンプを押してくれて、それが貯まるとマクドナルドのハンバーガーに交換してもらうことができた。大人たちは、僕らに継続の価値を伝えようとしてくれた。僕は友だちのスタンプカードを自分のものにこすりつけ、皆勤賞をもらうことができた。僕はそうやって大人になった。
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このブログを年末に立ちあげてから一か月間、毎日更新をしてみた。
自分たちの仕事は伝えることだ。伝えると伝わるの違いを分かりやすく伝えていくことだ。
そんな自分たちが、伝えることを体験していないというのは矛盾が過ぎる。とはいえ、社長である自分がまず動く背中を見せなければあまりにも偉そうだ(そんな経営者をたくさん知っている)。
とはいえ、
「情報を伝えないとダメですよ」
「価値のある発信を意識していかないと」
なんて書いたところで、今度は人は継続しなくなる。そもそも「何を書いていいのか分からない」問題にぶち当たるのだよ。
だからいいやん。ゆるくて。
自分のことを書けば。
自分が毎日見たもの、食べたもの、感じたこと。
日記のようなスタイルでもいい。半径3m以内で見つけたもの、今日会った人、それを書いていけばいいんだよ、というメッセージにしたくて、とにかくゆるくゆるく、雑に、適当な内容ばかりを書き続けてみることにした。
大切なことは【ブログを書いたらお菓子】というご褒美を自分に与えることだ。そうすれば続く。これはイルカやシャチたちに教わったことである。
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いやほんと。
商売はお役立ち。だから役に立つことを書きましょう。
これはその通りだと思う。
でももう一つ忘れちゃいけないことがある。
あなたのやっている商売は、あなただけがやっているわけじゃないということだ。同業他社。世の中にたくさんいる。
でも、あなたという人物はあなただけなんですよ。
だから、あなたのことを書けばいいんです。
商売は「モノコト+ヒト」ですよ。
それが差別化。それが選ばれる理由になる。
だから書きましょう、伝えましょう。
続けましょう。
自分の伝えたかったこと。
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で、ブログを一か月、書き続けてみた成果。
どんな効果があったのか、体験したのか。
■4200回、閲覧された
一か月で4200回、ブログが表示された。閲覧された。
一日あたりで…。
えーっと(計算機を探す)
一日に140回程度が表示されている計算か。
いくつかの記事はSNSからの流入を狙って書いたので、実際は一日に100を超えることはほとんどない。体感としては20~50程度。
それを少ないとみるか、多いとみるか。
書いてなければ、自分の存在、メッセージは誰にもひび叶ったことを思えばどうだろうね。
■SNSから流入しやすい「要約」のコツがわかってきた
コピーライターが得意としなければならないところでもあるわけだけど、SNSに「ブログを書いた」ことを伝えるとき、どういう文章にすれば良いか一か月間、ずっと実験をしてみた。
それは数値になっても出てくるが、何より、感想やコメントなどというアクションでも違いが出てくるので体感しやすい。
そういう「コツ」が分かってくるというか、試行錯誤できるのは楽しいよ。
■書く速度が上がった
ちなみに、この記事を↑ここまで↑書いて20分程度である。
新しく立ち上げたこのブログでは、「ゆるくいきましょう」というメッセージを伝えたくて、あえて《読み返さない》でアップすることにしている。誤字脱字もそのままである。語尾が整っていない気もするのだが、読み返さない。
とにかく習慣にするためには、100%を目指さない。雑に行く。コピーライターとして褒められたことではないと思うのだが、それはもう、あえて、あえて、雑に行こうと決めてやってみた。
すると不思議なもので、雑な文章なら、すぐに書きあげられるようになっていくのである。整えないと、価値ある内容にしないと、写真も添えないと、、、という縛りをすべて解除して、とにかく続ける。雑にいく。
そのスタンスを意識すると、書く速度があがって、毎日継続することができた。雑。えらいよ。雑。鍋の最後は雑炊に限るよ。雑、最高。
■広告収入もあった、仕事の依頼もあった
広告収入はどれくらいだったか。
Googleの規約に反するので正確にはお伝えできないのだけれど、4桁は行ってないです。数百円。お小遣い。まさに。
でもこれだってそう。書いていなければ入ってこなかったお金なわけで。継続していけば、ブログは検索などから訪れる人も増えてくる(そのあたりはコツも必要なんだけど)。すると、この収入も増えていく仕組み。
ただね。
広告収入なんてものは、継続していくためのモチベーションに過ぎないわけなんだ。自分の場合はここから、仕事に繋がっていった。具体的には
「ブログをもっと深めてやってみたい」
という相談が2件
「ブランディングについて相談にのってほしい」
という相談が2件
「アイドルグループの一員としてデビューしてほしい」
というオファーはなかった(なぜなのk)
一か月毎日書いただけで、自分の周囲の人に「波紋」を与えることができた。誰かの行動を促すことができたのなら、毎日、自分がこうして雑に文章をつづることにも意味があったというわけだ。
ゼロはどこまでもゼロ。
でも、ゼロをイチにした瞬間、何かを期待する毎日が始まる。ワクワクする。もっと継続してみようと思う。行動が楽しくなる。習慣で自分が整っていく。
僕はわたしはここにいるよ、と旗を振ると、人生に潤いが生じるね。
そしえ自分は、そんな人たちとずっと一緒に、わちゃわちゃと、あーでもないこーでもないと、試行錯誤を楽しむ人生を過ごしたいと思うのである。
伝えよう、自分のことを。
応援するよ。