ネットの世界に登場する新しい技術、サービス、概念にはできるだけはやく「挑戦」することにしている。「継続」するかどうかは別としてね。
ブログはすぐに始めた。2004年3月の記録が残っている。もう20年以上ブログを続けていることになる。会社を始めたのが20年前なので、経営者歴よりもブログ歴の方が長いわけだ。まだ二十代だった自分は、ゲロを吐く女性を見かけただの、産業廃棄物処理場に使える土地を探しているだの、なんだか色々なことを書いている。
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当時と比べると、ブログを読んでくださる方はうんと減った。当たり前だ。あの頃はまだ、みんなスマホを持っていなかった。発信する人の割合が少ないので、くだらないことでも「伝える」側にメリットの多い時代だった気がする。
情報を簡単に「取りに」行けるようになり、やがて「やってくる」ようになった今では、SNSにブログを更新しましたーと書いたところで、実際にそれをクリックして覗きに来てくれる人はほんの一握りだ。だからこれを読んでくれているあなたのことは愛しています。
でも思うんだ。だからこそ、やる価値があるんだよなーと。これ、すごく勉強になるなって。
だってそうでしょう? 情報が氾濫していて、「わざわざ」見ることはしてくれないのに、それでも「わざわざ」を促すために、あーでもない、こーでもないとSNSへのブログ告知の方法を研究するわけじゃない。
ちと行間をあけてみるか。。。
あえてタイトルだけにしてみようか。。。
アイキャッチになる画像を工夫してみよう。。。
あえてその画像は自分の老けたイラストにしてみよう。。。
試行錯誤、創意工夫、七転八倒、焼肉定食。
あの手この手を工夫している自分は、全力で、読み手の意識や行動を想像しまくっているわけなのだよ。これって、めちゃくちゃ貴重な実践であり、「体験」だと思うんだ。これこそ、マーケティングであり、ブランディングであり、イノベーションであり、セレブレーションであり、エンターテイメントでしょう?
カタカナって並べておくだけでそれっぽいなぁ。
まぁでも、ほんとそう。
これは何よりの練習、実践。そして「経験を売る」ことを大切にしている自分にとっては、その意識を具現化した何よりの手段だと思っている。だから僕は書く。
冒頭で、女性のゲロだの、産業廃棄物だの、「なんじゃそりゃ」と思われるようなことを書いてリンクを張ったのもそうだよね。そこへの動線を意識しているということ。20年以上前の自分へ、あなたの目を向けさせようとしている。あざとい。
ブログ、いい場所だよ。何を書いても邪魔されることはない。いや、時々、現れる。そういう人も。でもいいんだ。それはもう気にしないことにした。文句があるなら、あなたも自分のブログで書けばいい。うっかり僕がそれを読んでしまったらどうするか。きっとその日のブログに「うんこをしている人を見かけた」と書いて、きゃっきゃと喜んでいそうな気がするなぁ。