インフレの時代は続く。
国は毎年2%の経済成長を目指している。100円のものが、来年には102円になっているということ。102円になったものは、その翌年には104.04円になる。これを繰り返していくと、100円だったものが20年後には140円になる。
100円を増やさないまま置いておくと、価値が目減りしてしまうということ。これが「インフレに負けている」状況だ。だから国はNISAやiDeCoの制度を拡充させ、国民が資産を作りやすい状況を作ってくれた。
逆に、いま、目の前にある100円を毎年10%の利息(利回り)で増やしていったらどうなるだろう。利息に利息がついて(複利)、その100円は20年後に655円になっている。大富豪だ。
一年に10%程度を増やすというのは実はそれほど難しいことではない。「なんだかよく分からないけど、アメリカは伸びそうだから、そういう系を信じて、あとはほったらかしにしておこう」というマインドを持てたら大丈夫。
時々「S&P500?オルカン?悪くないけど、それも面白くないよ。もっと素敵な投資商品があってね、これはまだ未公開の情報なんだけど」と言って、先々お金を引き出せなくなる嘘アプリを教えてくれる人が現れるが、人生のコスパを高めるためには、そういう人たちと距離を置くことが肝要だ。
人生には騙されている余裕はないよ。