初詣で賑わう神戸市長田区の長田神社ですが、2月3日の節分には珍しい古式追儺式が行われます。
神戸市長田区に鎮座する長田神社は初詣の賑わいはもちろんのことですが、2月3日の節分には、県指定重要無形民俗文化財にもなっている珍しい古式追儺式が行われます。
追儺とは、「おにやらい」「おにおい」として現在各家庭で行なわれている豆まき行事のことです。
一般に鬼は不吉なもの、災をもたらすものとして嫌われており、鬼を払い家内安全、無病息災を願うことが、この行事の目的です。
長田神社の古式追儺式は、
長田神社追儺式の鬼は神々のお使いとしての鬼であり、神々に代わって全ての災を払い清めて、清々しい良い年を迎えることを祈り踊るのである。
これと同じ姿の鬼は、東北地方の「なまはげ」「おしらさま」等に見られる。
この神事の起源は、はっきりしないが鬼面、太刀等の製作年代や古文書等より、室町時代(約650年程前)には、境内の薬師堂に於ける修正会として、既に現況の様な形で行なわれていたことが伺われ、古い形態を今日に伝える貴重な神事として、鬼面並び行事一式が昭和45年兵庫県の重要無形民俗文化財に指定さた。
とあるように、一般的な節分行事の追儺式とは異なっています。
2018年の2月3日は土曜日なので、この珍しい神事を観覧できるチャンスです。
興味のある方は、ぜひ節分に長田神社を訪れてみてください。
長田神社
神戸市長田区長田町3丁目1-1