知っていると役に立つ、印刷会社とやりとりする時に頻繁に出てくる印刷用語について。
印刷会社とやりとりしていると「トンボ」「ゲラ」「校正」など、業界ならではの単語が出てきます。
お客さんにはできるだけ専門用語を使わないように気をつけてはいますが、ついつい使ってしまうことも。
大体は話の流れから何のことかは想像できるものがほとんどですが、印刷会社とのやりとりで割と出てくる単語をまとめてみました。
割と出てくる印刷用語
印刷用語にもいろいろありますが、個人的に印刷会社の人がポロっと口に出してしまいやすいと思われる用語をまとめてみました。
トンボ
トンボはトリムマークとも呼ばれていて、印刷物の仕上げ断裁のラインや、折りやミシンなどの加工位置を示す目印になるものです。
また、カラー印刷にはCMYKの4色のインクを使いますが、印刷時にトンボの位置を合わせることで色ズレを防ぎます。
トンボと言えば昆虫のトンボを思い浮かべる方が多いかと思いますが、センタートンボが昆虫のトンボに似ていることが由来となっています。
ルビ
知っている方も多いかと思いますが、ふりがなのことです。
校正
原稿と見比べたり、誤字脱字やレイアウト崩れ等の間違いがないかをチェックする工程のことです。
間違いや修正箇所は、基本的に赤ペンで修正指示を入れます。
「大丈夫だろう」ではなく「間違いがあることが前提」としてチェックを行うのがポイントです。
早い段階で間違いが全くないと、却って不安になります。
ゲラ
校正するために試し刷りしたもので「ゲラ刷り」とも呼ばれています。
修正指示等は、このゲラに書き込んでいきます。
昔は印刷に使っていた活字の組版を木箱に入れていましたが、この木箱のことをgalley(ガレー、ギャリー)と言っていました。
それがなまって「ゲラ」となったと言われています。
初校、再校、三校…
初校は原稿から作成した最初のバージョンです。
以後修正を加えるごとに、再校、三校、四校…と数字が上がっていきます。
校了
チェックが全て完了して「もう修正箇所はありません」となった状態です。
校了になったデータを印刷所へ渡して、印刷に取り掛かっていきます。
校了になると、基本的に以後の修正はできなくなりますので、最終チェックは念入りに行います。
責了
責任校了の略で、「ここを修正したら、そのまま印刷に取り掛かってOKです」という意味です。
文字修正等の簡単なものなら責了でもいいのですが、少しでもややこしそうな指示が入っている場合はきちんとチェックした後に校了の指示を出すようにしましょう。
ノンブル
ノンブルとはページ番号のことです。
フランス語の番号「nombre」が由来となっています。
さいごに
印刷会社とやりとりしたことのある人なら、聞いたことがある単語が多かったのではないでしょうか。
これらの印刷用語は割と出てくる単語なので、知っていると印刷会社とのやりとりがしやすくなるかと思います。