耐久性と防汚、防水効果抜群の表面加工。PP加工とパウチ加工(ラミネート加工)について。
印刷物の表面加工でよく使われるものに、PP加工とパウチ加工があります。
PP加工やパウチ加工を行うと、印刷物の耐久性も上がりますし、汚れや水にも強くなります。
今回は混同されやすい印刷物の表面加工、PP加工とパウチ加工についてのお話です。
PP加工について
PP加工とは、ポリプロピレンでできたフィルムを、紙の表面に接着剤を使用して貼りつけます。
PPとは、このポリプロピレン(PolyproPylene)の略称です。
身近なところでは、雑誌や教科書の表紙に使われています。
また、PP加工を施すと高級感が出ることから、高級な商品のパンフレットなどにも多用されます。
PP加工には光沢ありの『クリアPP』と光沢のない『マットPP』があります。
好みや印刷物の内容によって、どちらかにするかを選ぶのが良いでしょう。
PPフィルムを貼ることで耐久性が上がり、防汚・防水効果も高まりますが、紙の端はフィルムに覆われていないため、そこから水が染み込むこともあるので注意が必要です。
パウチ加工について
印刷物の表面加工として「ラミネート加工」と聞いたことのある方も多いかと思いますが、ラミネート加工といえば、一般的に「パウチ加工」のことを指します。
飲食店のメニューで見かけたことのある方も多いかと思います。
昔はレンタルの会員証などでもよく使われていました。
パウチ加工はPET素材のフィルムで印刷物を挟み、熱で圧着します。
PP加工と違って、パウチ加工では端に透明なフチができます。
そのため元の印刷物よりもひと回り大きくなりますが、紙全体が包み込まれているのでPP加工よりも防水効果が高くなっています。
さいごに
PP加工とパウチ加工のどちらを選べばよいかについては、メニューやちょっとした掲示物への加工にはパウチ加工、冊子の表紙やカタログなどにはPP加工が向いています。
ポスターなど、使用する場所によってはどちらの加工にすればいいのか悩ましいこともありますが、その場合はお気軽にご相談ください。