紙についている体の部位の名称。紙の「目」「耳」「腰」って何?
普段使っている紙ですが、紙にも目や耳、腰と言った体の部位の名称がついています。
目、耳、腰とは言っても、別に紙に目玉がついていたり、聞き耳を立てられているワケではありません。
今回は、紙についている体の部位と同じ名称「目」「耳」「腰」についてのお話です。
紙の「目」について
紙の「目」とは、紙の繊維が流れている方向のことを言います。
紙を製造する時に、パルプを液状にした繊維を機械(抄紙機)の上を流しながら作られます。
この抄紙機の流れに沿った繊維の流れを紙目といいます。
紙の長辺に沿って流れている紙が「縦目」、短辺に沿って流れている紙が「横目」となります。
どちらの目なのかは、見た目での判別は難しいのですが、破ったり折ってみると簡単に判別できます。
紙の目と並行であればまっすぐに破れ、紙の目と垂直であれば破れ目はゆがみます。
紙の目と並行であれば綺麗に折ることができ、紙の目と垂直であれば折り目部分に割れが生じたりします。
紙の「耳」について
紙の耳は、パンの耳と同じ意味で使われます。
普段目にしている紙は、耳が落とされた状態のもので、紙の縁は綺麗に整っています。
洋紙で耳がついたものは滅多に目にすることはありませんが、和紙では割とよく見かけますね。
前川企画印刷の「兵庫県の和紙名刺」は、耳付きの杉原紙を使用しています。
兵庫県の和紙名刺のサンプルは『【サンプル完成】兵庫県地産地消の和紙を使用した『兵庫県の和紙名刺』がいい感じ』でご覧になれます。
紙の「腰」について
うどんやラーメンなどの麺類で、よく「コシがある」という表現が使われていますが、紙の腰も同じ意味合いで使われます。
再生紙では、古紙の配合率が高いほど腰がなくなります。
古紙だけに腰がない、ということですね。