【星空撮影:設定編】星空を撮影する時のカメラの設定は?絞りやシャッタースピード以外に、撮影前に済ませておくといい設定も。
前回の『【星空撮影:準備編】冬は空気が澄んだ日が多く、星が綺麗に見えます。せっかくなので星空撮影にチャレンジしてみます。』で必要な機材等を紹介しました。
今回はカメラのセッティングを見ていきます。
手持ちの機材がニコン機なのでニコン基準で書いていますが、大体どのカメラでも同じです。
カメラのセッティング
撮影に入る前に
液晶モニターを暗くする
メニュー画面を開いて『モニターの明るさ』、液晶モニターの明るさを一番暗くしておきます。
暗所での撮影なので、普段使いの明るさだと眩しく感じられてしまいます。
画質モード
画質モードは『RAW+FINE』で。
JPEGでの仕上がりがイマイチな時には、RAW現像で好みの画像に現像しましょう。
RAW現像をやったことのない方は、これを機会にチャレンジしてみては。
長時間ノイズの設定
長時間ノイズ低減を『する』に。長時間露光で発生するノイズを低減します。
高感度ノイズ低減を『弱め』に。強めに設定すると、カメラが星をISO感度を上げた時に発生するノイズと判断してしまい、ボケたようになってしまうことがあります。
カメラの設定
撮影モード
カメラの撮影モードは『M』(マニュアル)に設定します。
レンズをマニュアルフォーカスに、手ブレ補正はOFFにします。
星は暗いので、オートフォーカスは効きません。
撮影は広角側で
ズームリングを広角側いっぱいまで合わせます。
ISO感度の設定
ISO感度はとりあえず3200に合わせておきます。
撮影しながら1600〜6400の間で最適なISO感度を決めていきましょう。
絞り(F値)の設定
初めは絞りを開放(F値を最小)で撮ってみましょう。
撮影画像の周囲が暗くなるようでしたら、一段絞ってみましょう。
シャッタースピードの設定
レリーズやリモコン使用なら『Bulb』に合わせます。
リモコンならボタンを押すとシャッターが開き、もう一度押すとシャッターが閉じる『タイム撮影』になります。
30秒〜45秒くらいシャッターを開いてみましょう。
レリーズやリモコンがなければ、セルフタイマー(2秒)に設定して、シャッタースピードは30秒で撮影してみましょう。
写真を撮ったら
液晶モニターで確認して、明るすぎならISO感度を落とす、絞り値を大きくする、露出時間を短くする、などを行います。
暗い場合は、ISO感度を上げるか、露出時間を長くします。
ピントの合わせ方
先述しましたが小さく暗い星にピントを合わせるのに、オートフォーカスは効きません。
星にピントを合わせるには、
・遠方の街灯などの灯りにピントを合わせてから撮る
・ライブビューで液晶モニターを見ながら合わせる
等の方法で比較的簡単にできるそうです。
遠方の灯りも見えず、ライブビューもイマイチなカメラの場合は、撮った写真を確認しながら根性で詰めていきましょう。
星空写真のお勉強はここまでで、次回は実践編です。
初の星空写真がうまく撮れるか、失敗に終わるか。
いい報告ができるようにがんばります。