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クリスマスツリーはなぜ飾るの?有力とされる3つの説を調べてみた。

   

クリスマスになるとクリスマスツリーを飾りますが、なぜ飾るのかの由来は実はよくわかっていません。

日本においてはクリスマスは舶来文化なので、「そんなもんだろう」という感覚で祝っている方がほとんどだと思います。

せっかく楽しいイベントですから、起源を知ることでこれまでよりももう少し楽しみましょう。

クリスマスツリーを飾る由来の有力説

クリスマスツリーの起源は、ドイツだと言われています。
ツリーを飾る説として、

◯ゲルマン系民族の慣習から
◯中世ドイツで行われた演劇から
◯ドイツの神学者であるルターがツリーを飾ったから

の3つの説が有力だそうですが、この3つともドイツが関係していますね。

これら3つの説を順に見ていくことにしましょう。

ゲルマン系民族の風習について

北ヨーロッパのゲルマン系民族はユールという冬至のお祭りを行っていました。
ユールとは、寒さ厳しく日照時間も短い北ヨーロッパにおいて、最も日照時間の短い冬至に昇る太陽は神聖なものとされており、この太陽を祝うためのお祭りです。

このユールでは樫の木を飾りつけて祝っていたそうです
樫の木は常緑樹なので、冬の間も緑は枯れることなく、北ヨーロッパの人々に尊ばれていたようです。

この樫の木を飾る慣習がクリスマスツリーの原型と言われています。

中世ドイツの演劇について

中世ドイツで、神秘劇において使われた樹木に由来するという説が、この中世ドイツの演劇説です。

創世記の『アダムとイヴ』を演じた時に使われた樹木がもみの木だったので、クリスマスにはもみの木を飾りつけて祝うようになったということです。

でも、アダムとイヴのお話といえば、リンゴの木のイメージがありますね。

この劇は、教会で12月24日に演じる風習があったのですが、リンゴは冬に葉を落としてしまうため、代わりに演劇にはもみの木が使われていたようです。

それが教会だけでなく、家庭でももみの木を飾ってクリスマスを祝うようになったということです。

神学者ルターが飾りつけた説

マルチン=ルターはドイツの神学者で、世界史に詳しい人なら宗教改革といえばわかるのではないでしょうか。

そのルターがクリスマスイブの礼拝からの帰りに、木々の合間から輝く星々を見たそうです。
この美しさを子ども達にも見せてあげたいと、もみの木を家に持ち込み、星の光をロウソクで再現しようと飾りつけたそうです。

この逸話から、もみの木を飾りつける風習がドイツ全土に広まったと考えられています。

クリスマスツリーを電飾で飾るのは、この逸話からきているそうです。


クリスマスツリーに関する諸説は他にもあるのですが、有力とされる3つを紹介しました。
どの説を見てもほとんどがドイツ絡みなので、ドイツ起源なのは間違いなさそうです。

なんとなく飾っていたツリーも、由来を知るとクリスマスをもっと楽しめるのではないでしょうか。
みなさん良いクリスマスを!

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