知っているとタメになる?紙にまつわる5つの雑学
2017/12/22
「ペーパーレスになって紙はなくなる」と言われてかなり経ちますが、なんだかんだと身の回りには紙が溢れています。
デジタル化が進んでも紙には紙の良さがあり、適材適所で残っていくのでしょうね。
今回は、そんな紙にまつわる雑学を紹介します。
江戸時代の再生紙
再生紙というと現代で使われるようになった印象がありますが、再生紙なるものは江戸時代から存在していました。
江戸時代には『浅草紙』というものがあり、紙ゴミをリサイクルして作られた紙だったそうです。
エコなようでエコではない再生紙
再生紙というと、なんとなくエコロジーなイメージがありますね。
ところが再生紙を作るのは、それほどエコではありません。
インクを落とすために大量の石油を使い、その後紙を漂白しなくてはなりません。
そしてこの過程で汚水が発生するので、処理するのにもコストがかかります。
トータルで見ると、再生紙よりも新品の紙を買ったほうが安くつくことの方が多かったりします。
カニ缶の白い紙
カニ缶こと、カニの缶詰。
これを開けると、白い紙が敷かれています。
他の缶詰には見られない、カニ缶だけのものですね。
この白い紙は「パーチメント紙」というもので、カニに含まれる成分と鉄が化学変化を起こし、ガラスの破片のような結晶が作られる「ストラバイト現象」を防ぐために敷かれています。
ストラバイト現象で発生したガラス結晶のようなものは無害なのですが、知らないと異物混入と間違われてしまいます。
また、無害ですが化学変化でカニの身が黒い斑点が出ることもあるそうです。
カニ以外の甲殻類や貝類でも、ストラバイト現象が起こりことがあります。
消しゴムの紙ケース
プラスチック消しゴムについている紙のケース。
メーカー名や商品名が印刷されているのでラベル代わりだと思われがちですが、この紙ケースにはそれ以外の役割があります。
プラスチック消しゴムには、可塑剤というプラスチックを柔らかくする薬剤が使われています。
この可塑剤がプラスチック製品に長時間触れると、消しゴムが触れた部分のプラスチックが溶けてしまいます。
消しゴムがプラスチックに直接触れないようにするため、紙ケースが使われているのです。
紙を43回折ると月まで届く
有名なネタですが、理論上では紙を43回折ると月に届くと言われています。
ちなみに月までの距離は、約35万km。
一般的なコピー用紙の厚さは、一枚0.08mmです。
これを42回折れば、約35万kmとなりますが、月には少し届きません。
43回折れば70万kmとなり、月まで届きます。
っていうか、かなり通り過ぎてますが。
しかし、これはあくまでも“理論上”の話であって、普通のA4の紙であろうが、部屋いっぱいの紙であろうが、7〜8回折るのが精一杯とのこと。
8回折れば、元の厚さの256倍ですからねぇ…。
こちらの動画では、サッカー場サイズの紙を11回まで折り畳んでいます。
理論的にそうなっても、物理的には不可能ということです。
気になる方は、チャレンジしてみてくださいね。