その写真のデータは綺麗に印刷できますか?印刷に使う画像データの解像度とサイズについて。
2018/05/17
ミーティングやプレゼン用資料、POPやチラシなどの販促物など、いろんな印刷物がありますが、文字だけのものよりも写真やイラストを入れることで、わかりやすくなる、人目を引く、など訴求力が高まります。
ところが画像を入れて印刷してみると、なんだかぼんやりした感じになったり、モザイク画のようになってしまったりしたことはないでしょうか。
特に資料等の用途でネット上の画像を印刷した場合などに多いかと思います。
これは解像度が足りていないために、画像が粗くなってしまうからです。
今回は画像データの解像度についての解説です。
解像度とピクセル
解像度
解像度とは、1インチあたりにどれだけのドットが含まれているかを指す数値で、単位はdpi(ドッ
ト・パー・インチの略)です。
数値が大きいほど、密度が高くなります。
Full HDのテレビと、4Kテレビのような感じですね。
画面の大きさは同じでも、4Kテレビの方が画素が細かく精細に表示できます。
Webなどの画面上で表示する画像は72〜96dpi、印刷物に使う画像は300〜400dpiが目安になります。
ピクセル
ピクセルは、画像データに含まれている点(ドット)の数です。
デジカメなどで「◯メガピクセル」と耳にしますね。
ちなみに、iPhoneのカメラは12メガピクセル(4,032×3,024ピクセル)です。
同じピクセル数でも、解像度が変わると表示される大きさが変わります。
例えば、Web上でよく見かける640×480ピクセルを例にとると、
・画面上(72dpi):22.58×16.93cm
・印刷用(300dpi):5.42×4.06cm
となります。
印刷用の300dpiになると、表示サイズがかなり小さくなったのがわかりますね。
画面上で綺麗に表示されていても、印刷物用には大きなサイズが必要になります。
チラシ等の制作にあたって画像データをお送りいただくことも多々ありますが、時々小さなサイズで送られてくることがあります。
印刷物には大きめの画像データが必要ですので、頭の片隅にでも置いといてもらえると助かります。