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商用利用可、表記不要、改変、再配布が可能なパブリックドメイン。著作権を気にせず自由に使える著作物。

   

すべての著作物には著作権があり、基本的に他人が勝手に使用することはできません。
著作権については『その写真やイラストは大丈夫?チラシやポスターなどに使う画像の著作権は必ず確認!』をご覧ください。

ところが著作権が存在せず、誰でも自由に使用できクレジットの表記も不要、改変や再配布することが可能な著作物に、パブリックドメインがあります。


Wikipediaの画像で、このような表記を見たことがある方もいるかと思います。

パブリックドメインとは

パブリックドメインとは、著作権が消滅した著作物のこといいます。

著作権は基本的に著作者の死後50年間、著作権法によって保護されています。
著作権保護期間が終了した著作物は、著作権法による保護が消滅し、その著作物は誰でも自由に使用することができるようになります。

著作権保護期間終了以外にパブリックドメインとなる理由

著作権保護期間の終了以外にも、パブリックドメインとなる理由はいくつかあります。

著作者による権利の放棄

著作権は、著作者自身が放棄することができます。
著作者が権利を放棄すると、誰も著作権を保持していないこととなり、パブリックドメインとなります。

著作権の相続人の不在

著作権は著作者の死後50年間保護されますが、著作者の死亡後に誰も著作権を相続しなかった場合、著作権は消滅しパブリックドメインとなります。

また、企業や団体が著作権を有する著作物の場合、著作権処理を行わずに会社が倒産した場合なども著作権は消滅します。

パブリックドメインの著作物を使用する際に気をつけること

自由に使用、改変、再配布ができるパブリックドメインですが、使用する際に気をつけることがあります。

二次的著作物や著作隣接権

パブリックドメインの著作物を使用して作られた作品には、新たに著作権が発生します。
写真の色合いをイメージに合うようにレタッチしたり、合成等行ったものなどが当てはまります。

パブリックドメインの楽曲を演奏や録音したものには著作隣接権が発生します。

楽曲はパブリックドメインでも、演奏者や制作者の権利が発生しているので、これらの演奏を勝手に使用することはできません。

著作者人格権は消滅しません

著作者人格権とは著作者の人格を保護するためのもので、著作者を貶めるような悪質な用途に使用することはできません。
著作権が切れていても、著作者人格権は保護されています。

著作者人格権を侵害するような行為は、遺族から訴えられる可能性もあります。

パブリックドメインの画像を検索できるサイト

誰でも使える画像にも関わらず、高品質なものも多数あります。
制作物に使用する写真には、パブリックドメインの画像を使うと便利で安心です。

PIXNIO


PIXNIO

Pixtabay


Pixtabay

Wikimedia Commons


Wikimedia Commons

さいごに

著作権が切れたパブリックドメインなら誰でも自由に使うことができるので、手元に素材がないときには重宝します。
高品質なものも多数ありますので、上手に活用してください。

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