平成生まれから見た「昭和100年10月10日」

奥さん!明日は昭和100年10月10日ですって!!
昭和を生きた人たちは昭和が大好きである。
そりゃそうか。私は平成生まれですが、平成大好きですもん。昔ってものは良い記憶ばっかり残って、あの頃は良かったなあなんて思うもんです。私、小学生の頃にオンナノコにやたらとモテていまして、ファンクラブがありましたの。人生のピークでした。
でも、あの頃に戻りたいかと言われるとそうでもなくって、令和になって色々良くなってるなと感じることも多いんですの。
道や建物が綺麗になったり、個性が重視されたり、人の外見をイジるのがダサいみたいな風潮になったり、キャッシュレスも便利で、役所に行かなくてもスマホで済ませられたり、っていうか奥さん!すでに平成が「レトロ枠」に入ってるってご存知ですか!?2000年代あたりのファッションやらカルチャーやらがもう「平成レトロ」なんか言われちゃって!!!
じゃあ昭和は何になるのか、それは「昭和レトロ」ってもう、かぶっとるやないかい!!!
ちなみに明治は「明治モダン」、大正は「大正ロマン」、これは納得ですね。イメージ通り、というかずっと言われてますもんね。
昭和ってどんな感じだったんだろう。
義理と人情が溢れる、気合いと根性、地域のあたたかいまなざし、子どもが多くて活気があって……そんなイメージがありますね。そう思うと、令和の現役世代はなんというか、大人しいとか覇気がないとか言われるのも致し方ない……のか?見てないからなんとも言えませんが。。
「昭和100年」。誰が言い出したんだろう。遊び心があって茶目っ気があって楽しい考え方ですよね。
これ、川柳にもよくよく出てくるんです。私は毎月、川柳ふあうすとの他にも様々な川柳誌の編集をしていまして、毎月本当にたくさんの川柳作品を読ませてもらっています。一部抜粋すると
昭和百年きりりと生きた走馬灯 山口ヨシヱ
掲載号:川柳ふあうすと2025年7月号
昭和百年亡父の言葉が沁みてくる 権藤 静江
掲載号:川柳ふあうすと2025年4月号
昭和百年涙と汗の平和像 松本 篤世
掲載号:川柳ふあうすと2025年5月号
こう見ると、どれもこれも大切な記憶なんだなあと。私から見た平成はまだほんの少し前なので、まだ延長線上にいるような感覚。それとは違って昭和は「記憶」。大切な人が居なくなったり波乱万丈だったり、それがあったという記憶。さすがに100年分の重みは違う。
ちなみに平成100年は、昭和64年(西暦1989年)から数えて100年後である西暦2088年であり、これは令和70年だそうで。遠いなぁ。
(イ)