今更聞けない?カメラの使い方 その3:オート以外のモード、P・S・A・Mを使ってみよう
2018/05/17
オートモード
オートモードはカメラが絞り値やシャッタースピードを設定して適正露出に合わせてくれるので、記録写真を撮ったりするのには便利ですが、ボケを生かしたり、明暗の感じを自分の意図した通りに撮るとなると、なかなか思うようには撮れません。
そこで、オート以外のモードを使って撮っていきます。
モードセレクトダイヤルの「P、S、A、M」の露出モードを使うのですが、それぞれのモードについて説明します。
*Nikon機基準での説明になります。他メーカーのカメラでは一部表記が異なります。
Pモード(プログラムオート)
モードダイヤルを「P」に合わせると、モードがプログラムオートになります。
絞り値とシャッタースピードをカメラ側で適正露出に自動的に設定してくれます。
Pモード
ここまでだとオートとの違いがわかりませんが、プログラムオートではプログラムシフトと言って、露出を一定にしたまま絞り値とシャッタースピードの組み合わせを変更することができます。
Sモード(シャッター優先オート)
モードダイヤルを「S」に合わせると、モードがシャッター優先オートになります。
シャッタースピードを設定することで、絞り値をカメラが自動的に設定してくれます。
Sモード
動きのあるものを撮影するのに向いているモードです。
シャッタースピード 1/125秒
シャッタースピード 1秒
Aモード(絞り優先オート)
モードダイヤルを「A」に合わせると、モードが絞り優先オートになります。
絞り値(F値)を設定することで、シャッタースピードをカメラが自動的に設定してくれます。
絞り値:F=1.8
絞り値:F=5.6
風景や小物等の写真を撮るのに向いています。
Mモード(マニュアル露出)
モードダイヤルを「M」に合わせると、モードがマニュアルになります。
絞り値、シャッタースピードともに自分で設定します。
すべての設定を自分で行うので、慣れると表現の幅が広がります。
設定を誤ると明るすぎ、暗すぎの写真になってしまうので、露出インジケーターを見ながら露出を調整しましょう。
最初はP、S、Aモードから
初めてオート以外を使うのなら、PのプログラムシフトやS、Aを使ってみましょう。
S、Aモードでも大体事足りるのですが、少し慣れてきたらMモードでの撮影に挑戦してみてください。
デジタルカメラのメリットの一つは「コストをかけずに練習できる」ことなので、失敗しながらどんどん撮影していきましょう。